【猫の死①】猫を飼うんじゃなかったと思った話
前のブログは精神について、このブログは近況や事故について書こうと思ってるからどっちに書こうか迷ったけど、こっちでもいいかなと
Twitter、読書ブログでちらっと猫が死んだ事は書いたけど何を書いても軽くなる、ただ猫が死んだだけって感じで軽く流してる感じがするというか…
なのになんでここで書こうと思ったのかは、あのトラ猫を忘れるのが嫌だからというシンプルな理由である
1年近く猫の事を書くか迷っていた、何を書いても私の駄文では薄っぺらくなるのが嫌だけどなんとか書いてみる
長いし私の自己満足で書いているので読み飛ばしても大丈夫です
ただ、現在進行系でペットロスで悩んでいる人と、これからペットを「真剣に家族として」迎えたいと思ってる人に届いたらいいなと思う
❀
今年の1月7日にオスのトラ猫を亡くした、17才で糖尿病
私の過失だと思う、もっと早く異変に気づいていれば今も生きていたと思う
「発達障害グレーゾーン〜」のブログのヘッダーのトラ猫で、4コマにも何度か登場させているし何度か話題にもしている
あいつは私が15歳の頃、買い物の帰りに知らないおばさんにトラ猫の仔猫を押し付けられて飼ったのが出会いだった
「ダヤン」という名前をつけた(猫のキャラクターから取った)
目が大きく、いつも笑ってるような口をしていて、私の後をついて歩き、「グルル」となく、甘えん坊の体は大きいけどほっそりした足の長いトラ猫に成長した
ダヤンは去年の秋頃から糖尿病が進んでいたんだと思う
もともと、10才を過ぎた頃から腎臓の数値が少し悪く食事療法で数値をおさえていたし、それが功を奏して数値も変動したりはしなかった
なのに去年の12月29日くらいから水を大量に飲み吐くを繰り返していた
1月の始めには水を絶え間なく大量に飲み、おしっこにいくを1日中繰り返し食欲もなくなっていった
❀
ここからは時系列で書いていく
↓
動物病院が開くのは4日
4日の朝、私は障害年金の事で年金事務所に行ってから、昼にダヤンを病院に連れていった
もうその時にはフラフラして足取りがおかしかった
血液検査をしたら糖尿病、血糖値が高かった
毎日、動物病院に輸液に通いつつ、朝晩1日2回私がダヤンの首にインシュリン注射をする事になった
家に帰ってきたダヤンはヨタヨタして餌を一口食べてすぐに寝転んだ
でも寝ていない、目を開けていた
・
5日
病院は休み、インシュリンを打つ、猫に針を刺すのが怖かったけどできた
自力でフラフラとトイレは行くけど、餌は食べない
血糖値が上がるかと心配だったけどチュールを口に入れて食べさせ、スポイトで水を飲ませた
Amazonで栄養剤を買った
・
6日
朝7時、インシュリンを打つ、チュールをあげて水をこまめに飲ませる
栄養剤も届いたので血糖値が心配だったけど少しだけ口に入れてあげた
午前中、ダヤンと私は部屋で一緒に寝転んでいた、やっぱり寝ていなくて目を開けたままだった
名前を読んだらしっぽや耳を動かして反応していた
昼頃、私は弱っているダヤンを見たくなかったから、リビングで母と猫の闘病ブログを見ながら話をしていたら、ダヤンがヨタヨタ歩いてリビングに来ようとしていた
母が抱っこをして家の中を一周して部屋の様子を見せてあげた
(ダヤンは元気な頃、オス猫の習性なのか家の中を歩き回ってパトロールをしていたからだ)
夕方、動物病院に輸液に行く
キャリーケースに入れようとしたら、ダヤンが少しだけ抵抗したから元気が戻ったのかと思った
いったん家に帰るも動物病院にダヤンの尿検査のための尿を渡し忘れて母が渡しに行った
母が帰ってきて玄関でガチャガチャしてると、いつもみたいに母を出迎えようとダヤンが立ち上がったけど倒れた
夜7時にインシュリンを打つ
10時、よだれをたらすようになった、口呼吸をする
チュールを口に入れてあげても反応がない、ガーゼに水を含ませて口につけてやってもゴクンと飲み込まない
トイレに行けなくなりタオルの上で尿をさせた
私は死に向かうダヤンを見るのが嫌だったから、母の部屋にダヤンを寝かせた
明日の輸液に連れて行かなくてはいけないから自分の部屋で眠剤を飲んでさっさと寝た
・
日にちが変わって7日
午前2時
「呼吸が荒くなってる」と母に起こされる
ダヤンは私が部屋まで来ると私を見て起き上がってそばに来ようとした
死にかけのくせになんで私の事を考える余裕があるのか分からなかった
夜中でも救急で開いてる病院はないかネットで調べた
近所の動物病院も片っ端から電話をかけた
当たり前だけど繋がらない
2時15分
ゼーゼーと呼吸が激しくなる
母がダヤンが最期に見たいのは私だろうから、ダヤンの顔のそばに行ってやれと言ったので顔の近くに移動した
ダヤンは私の方を見ていた…たんに顔を動かせないから私の方を向いていただけかもしれないけど
2時20分
息が止まって手足がビクビクと痙攣していた
母が泣きながらダヤンに飛びついて、今までのお礼を言っていた
「今まで家を明るくしてくれて守ってくれてありがとう、よく頑張った、もう楽になって天国でまた会おう」と言ってたような気がする
私は触れずに、なんで死ぬのか、17才までしぶとく生きたくせにあっけなく死ぬ事に腹が立って「なんで私を置いて行くのか、一人にするのか、連れて行ってくれ」と怒鳴ってしまった
そのタイミングでダヤンと目が合った
瞳孔がキュッと小さくなって動かなくなった、心臓も止まった
2時30分だった
❀
母と私は夜中に近所迷惑な声で泣きわめいた
「なんで早く容態に気づかなかったのか」「死んだのなんてうそだ」「これは現実じゃない」「この前、おやつを欲しがった時に面倒くさがらずにあげればよかった」と…なんかメチャクチャな事を言っていた
でもダヤンの亡骸は驚くほど氷みたいに冷たくなっていって、死後硬直が始まっていた
目を閉じさせて、台所のソファに安置する
私は「これは悪夢で、いったん寝て目を覚ませばダヤンは生きてる」と思って精神安定剤と眠剤と不安薬を一気飲みして寝た
起きたら朝の9時で母が玄関先で近所のおばさんと話をしていた
近所のおばさんも猫を飼っていて何年か前に亡くしていた事もあり亡骸の火葬について母が相談をしていたらしい
「娘さんの満足の行くようにしてあげて」とおばさんが言っていた
寝起きだし薬でボーッとしながら「ダヤンは生きてるのに火葬の話なんてすんなよ」と私は思っていたけど、台所に行ったらダヤンは凍ったようになっていて本当に死んでいるのだと実感した
今までペットはたくさん飼って看取ったけど平気だった、祖母が亡くなった時も平気だったのに、ダヤンに限ってだけうまく言えないけど心が引き裂かれて痛い感じがした
ダヤンを飼う前は、たかが猫だから死んでもダメージは受けないだろう、そこらの野良猫が死ぬのと同じだと思ってたけど、こんなに痛い思いをするなら飼うんじゃなかったと思った
あの時、押し付けられても飼わなければ、誰かにあげれば私は今苦しい思いをせずに済んだのにと変な後悔をした
それから泣く間もなく火葬はどうするかという話になった
長いから②に続く